疑惑の将棋ソフト!スマホ将棋アプリその実力は?
三浦九段の将棋ソフト不正疑惑。
将棋ソフトや将棋アプリを紹介している私としては、衝撃のニュースでした。
ソフト不正疑惑の真相は分かりませんが、今現在のスマホの将棋アプリがプロ棋士より強いかと問われると、強いかもしれないと私は思います。
現在、スマホの将棋アプリで最強なのは、以前記事に書いたAndroidアプリの【ShogiDroid】だろう。
【ShogiDroid】自体は将棋GUIソフトと言って、将棋ゲームで例えると将棋盤のようなもです。
これにAI(思考エンジン)を設定すると、コンピュータと対戦ができる仕組みです。
この【ShogiDoroid】には、無料では最強の思考エンジンである【技巧】を設定することができるのです。
その実力を検証してみることにしました。
検証方法は、パソコン将棋ソフトとの対戦です。
スマホアプリ vs パソコンソフトの図式です検証します。
パソコン将棋ソフトには、【Apery】の思考エンジンを設定しました。
Aperyは、世界コンピュータ将棋選手権で優勝したこともある思考エンジンで、電王戦にも出場しましたね。
オープンソース化されて無料でダウンロードできますが、その強さは折り紙付きです。
対するスマホ将棋アプリには、現在オープンソース化されている中では最強とうたわれている【技巧】の思考エンジンを設定します。
果たしてどちらが強いのでしょうか!
フラ盤で結果をご覧ください。
スマホ技巧 vs パソコンApery
Android(OS)端末で[このプラグインはサポートされていません。]と表示される方はこちらを参考にしてください。
⇒ Android 4.4でもFlashをネイティブ再生できるブラウザ「FlashFox」
エンジン設定:2スレッド/先読み無し
持ち時間:各一手30秒
先手:スマホ技巧
後手:パソコンApery
結果は、スマホ技巧の勝ち!
流石に、パソコンAperyが勝つだろうと対局を傍観していた私には驚きでした。
対戦は、相掛かりから見たこともない乱戦となり、力将棋だと言わんばかりの大熱戦になりました。
これぞコンピュータ将棋の力比べですね。
中盤は、後手のパソコンAperyが有利に局面を進めていたが、終盤で一気にスマホ技巧が逆転勝ちしました。
終盤のスマホ技巧の攻めが圧巻で、驚異の終盤力といったところでしょうか!
スマホ技巧の棋力が何段なのかは分かりませんが、スマホ将棋アプリ【ShogiDroid】の技巧は、間違いなくプロレベルではないでしょうか?
※検証には、私のAndroid端末のタブレットとWindows端末のパソコンを使用しました。
スマホを持っていないのでタブレットですが、端末の性能はパソコンの方が上だと思います。
違ってたら指摘してくださいね(^^;
それぞれのマシンのスペックは以下の通りです。
Androidタブレット端末のスペック
Nexus7(2013)LTE版 Androidバージョン 6.0.1 Marshmallow
プロセッサ:Qualcomm(R) Snapdragon(TM) S4 Pro APQ8064 1.5GHzクアッドコア
RAM:2.00GB
Windowsパソコン端末のスペック
lenovo Windows7 PC(Windows10にアップグレード)
プロセッサ:intel(R)Core(TM)i3-2120 CPU @ 3.30GHz 3.30GHz
RAM:4.00GB
検証まとめ
端末のマシンパワーはCPUの能力に左右されますが、最新スマホ or タブレットのCPUの進化は凄いようです。
一昔のパソコンの性能は上回っているとのこと。
Bonanzaと渡辺竜王が対局した時代のCPUの性能は既に上回っているだろう。
CPUの性能も大きいが、やはり肝心なのは思考エンジン(AI)ではないだろうか?
オープンソース化され無料でダウンロードできる技巧でこの強さなのだから、技巧の上をいくponanzaはどれくらい強いのだろう。
いつの日か、手のひらに収まる小さな機械がプロ棋士を負かす日が来るでしょう。
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