
出典:2017年06月22日とくダネです。より
藤井聡太四段~公式戦4戦目の対局相手は、またまた浦野真彦八段とです。
同じ相手と連続して対戦するとは珍しいですね。
2017年2月23日に、第67回テレビNHK杯将棋トーナメントの予選で対局しました。
NHK杯は、プロ棋士の対局姿をテレビで見れるとあって、人気の棋戦です。
テレビで見れるのは、予選を勝ち抜いて本戦トーナメントに出場できた棋士たちだけです。
好きな棋士には勝ち上がって欲しいですね。
対局のほうは、先手 藤井聡太四段、後手 浦野真彦八段で始まり87手で藤井聡太四段が勝ち上がりました。
これで公式戦4連勝です。
それでは藤井聡太四段、4戦目の棋譜を少しだけ解説していきます。
私が気になった局面を、将棋ソフトを使ってぷち棋譜解説です。
※将棋ソフトの解析が絶対正しいとは言い切れませんが、私の解説も正しいと言えません。
間違っている場合は指摘してください。
第67回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選|藤井聡太四段vs浦野真彦八段の棋譜
対局日 | 2017年2月23日 |
棋戦 | 第67回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選 |
持ち時間 | 各20分/一手30秒 |
先手 | 藤井聡太四段 |
後手 | 浦野真彦八段 |
戦型 | 力戦 |
棋譜の再生は、Flash Playerで動く将棋棋譜再生盤「Kifu for Flash」を使用しています。
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戦型は、角交換後定跡を外れ力戦調の戦いとなります。
序盤、後手の一手損角換わりになるかと思われたが、浦野真彦八段が角を交換せず△3三角と上がったことにより、定跡を外れ力戦となりました。
藤井聡太四段の構えは腰掛け銀、浦野真彦八段は金が四段目にいるあまり見ない陣形です。
浦野真彦八段は自陣に角を打たれ、ゆっくりしていられなくなり先に仕掛けます。
藤井聡太四段は攻めをうまく受け止め、最後には後手陣の四段目の金に狙いを定め勝負を決めました。
気になった局面を将棋ソフトで解析、解説していきます。
藤井聡太四段vs浦野真彦八段のぷち棋譜解説
将棋ソフト | 技巧2 |
解析時間 | 一手60秒 |
今回の棋譜解析に使う将棋ソフトは、「技巧2」です。
私が気になった局面は、浦野真彦八段に陣形です。
金が四段目に上がるのはあまり見かけません。
攻め駒として金が四段目に上がるのは見ますが、守備駒として四段目ある金は違和感を感じます。
44手目△3四金直
この手には技巧2も「?」を付けています。
評価値は(277)の互角としていますが、終盤には四段目の金を藤井聡太四段に狙われ、あっけなく終わっています。
技巧2はどう指すのか? 気になりますね。
浦野真彦八段が四段目に金を上がった44手目を、技巧2で検討してみます。
検討時間は6分にして検討してみました。
検討した結果、少し驚きました! 解説していきます。
技巧2は、なんと陣形を立て直すのです。
攻撃の準備をしつつ4三の金を4二に引き、3二の銀を4三に上がって陣形をリフォームします。
技巧2の読み筋、△6四銀▲2八飛△7五歩▲6七銀△4二金▲8八玉△4三銀▲7五歩△同銀▲7四歩△6四銀▲4七金△5四歩▲3六歩△同歩▲2四歩△同金▲4五歩△同歩▲3六金△4七角▲4五金△3六角成▲4四歩△4五馬▲4三歩成△同金▲2五歩まで読んでいます。
※将棋棋譜再生盤「Kifu for Flash」に、上記の分岐手順も再生できるので参考にしてみて下さい。
陣形は崩されますが、先に馬を作り後手も十分指せる将棋です。
藤井聡太四段~4戦目の感想~
3戦目、4戦目と連続して戦った浦野真彦八段ですが、善戦むなしく連敗してしまいました。
定跡を外れた力戦将棋になりましたが、藤井聡太四段は的確に指していましたね。
敗れはしましたが、浦野真彦八段は詰将棋作家でもあるので、いつか藤井聡太四段と詰将棋創作対決でもやって欲しいものです。
藤井聡太四段の勝敗~4勝0敗/勝率10割~
藤井聡太 棋士~戦績/対局数-4局~ | ||
成績 | 勝敗 | 勝率 |
通算成績 | 4勝0敗 | 10割 |
2016年度 | 4勝0敗 | 10割 |
2017年 | 3勝0敗 | 10割 |
2016年 | 1勝0敗 | 10割 |
※年度は、4月1日から翌年3月31日の期間です。
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