
出典:2014年12月31日産経WESTより
藤井聡太四段~公式戦3戦目の相手は、浦野真彦八段です。
2017年2月9日に、第30期竜王戦の6組ランキング戦で対局しました。
藤井聡太四段は、詰将棋を解くのも作るのも得意ですが、浦野真彦八段も負けてはおりません。
浦野真彦八段は詰将棋作家としても有名で、優れた詰将棋作品に与えられる「看寿賞」を受賞しています。
対局のほうは、先手 浦野真彦八段、後手 藤井聡太四段で始まり、わずか48手で藤井聡太四段の勝利!
これで3連勝です。
それでは藤井聡太四段、3戦目の棋譜を少しだけ解説していきます。
私が気になった局面を、将棋ソフトを使ってぷち棋譜解説です。
※将棋ソフトの解析が絶対正しいとは言い切れませんが、私の解説も正しいと言えません。
間違っている場合は指摘してください。
第30期竜王戦6組ランキング戦|浦野真彦八段vs藤井聡太四段の棋譜
対局日 | 2017年2月9日 |
棋戦 | 第30期竜王戦6組ランキング戦 |
持ち時間 | 各5時間 |
先手 | 浦野真彦八段 |
後手 | 藤井聡太四段 |
戦型 | 角換わり |
棋譜の再生は、Flash Playerで動く将棋棋譜再生盤「Kifu for Flash」を使用しています。
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Flash対応のブラウザ「Puffin Web Browser」は下からダウンロードできます。
戦型は、角換わりの出だしになります。
▲7六歩△8四歩の出だしに、浦野真彦八段が3手目に▲1六歩と突いたことにより、藤井聡太四段は△8五歩と伸ばし先手の▲7七角を要求。
角換わりの出だしになりました。
浦野真彦八段は一直線に棒銀を目指しまが、それに対して藤井聡太四段は右桂を果敢に△6五桂まで跳ねます。
△6五桂を軽視したのか、浦野真彦八段はあくまで棒銀を目指しますが、藤井聡太四段強烈の攻めにわずか48手で投了となりました。
では、気になった局面を将棋ソフトで解析、解説していきます。
浦野真彦八段vs藤井聡太四段のぷち棋譜解説
将棋ソフト | elmo |
解析時間 | 一手60秒 |
今回の棋譜解析に使う将棋ソフトは、「elmo」です。
「平成将棋合戦ぽんぽこ」「elmo」「技巧2」の3強のソフトをローテーションして使っていきたいと思います。
本局は、序盤早々に決着がついてしまっているので、これと気になった局面はなかったのでが、elmoが藤井聡太四段に「疑問手?」をつけた42手目△2八銀を検討、解説していきたいと思います。
42手目△2八銀
elmoは、藤井聡太四段のこの手に疑問手を付けました。
評価値は(-1466)⇒(-1113)後手が(-353)少し悪くなる手としています。
私的には、「玉は包むように寄せよ」の格言とおり、左右から攻めているいい手だと思うのだがどうでしょうか?
後に飛車を手に入れたことによって、攻めが加速し浦野真彦八段を投了に追い込みます。
elmoは、何を読んでいるのか検討してみます。
解析結果の精度を上げるため、検討時間を6分にして検討してみました。
検討の結果、評価値はさらに先手が良くなってしまいました。(-1085)
藤井聡太四段の△2八銀以下、▲2四歩△2九銀▲2三歩成△同金▲2一飛△3二角▲1一飛成△1八銀成▲3一銀成△5二玉▲1二龍△8八飛▲6八香△7八と▲3二龍△6三玉▲4一角△7三玉▲7五歩△8三銀▲7四歩△同銀▲7五歩△6三銀▲7八金△同飛成▲2三龍▲5二銀△同角成▲同金△7四金▲8二玉△7三銀△7一玉までelmoは読んでいます。
※将棋棋譜再生盤「Kifu for Flash」に、上記の分岐手順も再生できるので参考にしてみて下さい。
玉をかなり危ないところまで追い込みますが、どうやら後手が一手勝ちしているようです。
粘るならこういう手順ですが、すでに一手一手の局面!
本譜は、浦野真彦八段が最後形づくりをした感じでしたね。
浦野真彦八段に勝って3連勝です。
藤井聡太四段~3戦目の感想~
浦野真彦八段に作戦ミスがあったのか、序盤早々に不利になってしまい早い決着となってしまいましたが、そのスキを見逃さず仕掛けた藤井聡太四段に圧倒された一局でした。
藤井聡太四段の勝敗~3勝0敗/勝率10割~
藤井聡太 棋士~戦績/対局数-3局~ | ||
成績 | 勝敗 | 勝率 |
通算成績 | 3勝0敗 | 10割 |
2016年度 | 3勝0敗 | 10割 |
2017年 | 2勝0敗 | 10割 |
2016年 | 1勝0敗 | 10割 |
※年度は、4月1日から翌年3月31日の期間です。
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