
出典:2016年8月1日棋聖戦中継サイト 棋聖戦中継plusより
茶髪も指し手もカッコいいぞ!羽生棋聖がカド番からの逆転防衛!!
白い髪が増えてきた羽生棋聖ですが、最終局は茶髪に染めて登場!!
イメチェンした茶髪もカッコいいよ(#^^#)
それだけじゃない!
ある種、勝負手でもあった△6五桂はもっとカッコよかったぞ(*^▽^*)
カッコよく防衛に成功した第5局を棋譜解析します。
第87期棋聖戦五番勝負 第5局
第87期棋聖戦第5局は、8月1日に新潟県新潟市でおこなわれました。
最終局までもつれ込んだ棋聖戦第5局。
勝ったのは羽生棋聖。
見事防衛に成功! 9連覇を成し遂げました。
早速、フラ盤で棋譜をご覧ください。
【将棋棋譜】永瀬拓矢六段 vs 羽生善治棋聖
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第5局は、最終局なので改めて振り駒が振られ先手後手が決められます。
振り駒の結果、先手は永瀬六段となりました。
永瀬六段の先手番なら矢倉の戦いが予想されるが、前局の事もあってか永瀬六段は矢倉は避けて角換わり模様に・・・。
そして、羽生棋聖の方から角を交換して一手損角換わりになりました。
工夫を見せた永瀬六段の角換わりに、羽生棋聖はどう戦ったのか!
COM棋譜解析
コンピュータ将棋で棋譜解析をしていきます。
思考エンジンは技巧
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早速、棋譜解析したグラフを見てください。
永瀬六段の作戦ミスもあり、序盤のまだ駒組みも終わらない段階から、羽生棋聖に形勢が傾いてきます。
終盤では勘違いがあったのか、永瀬六段は一気に寄せられてしまいました。
棋譜解析したい局面は2つ。
●羽生棋聖のカッコいい手が出た58手目。
●そして、永瀬六段が勘違いしていた95手目。
COM(技巧)で検討、解析していきます。
58手目の解析
58手目△6五桂は、ニコ生解説の阿久津八段が何度も『かっこいいな』を連発するぐらい、桂には桂のクロスカウンターです。
最初の棋譜解析でCOM(技巧)の候補手は△5五銀でした。
技巧にもカッコいい手が指せるのか深く検討してみます。
深く検討してみたら最善手に△6五桂(349)を選びました。
次善手の△5五銀(340)と評価値は(9)しか変わりませんが、読みを入れた技巧は△6五桂を指します。
深い読みがないと指せない手
技巧が△6五桂を最善手として選ぶには10分以上かかりました。
他のCOMでAperyも△6五桂を読んでいましたが、やはり10分はかかりました。
時間がかかる理由として、△5五銀と△6五桂の評価値が上下してCOMは最善手を決めかねるようですね。
95手目の解析
▲5七同銀は悪手(-1167⇒-2210)でした。技巧の評価値で(-1167⇒-2210)先手敗勢にないます。
永瀬六段に何か勘違いがあったようです。
感想戦では、▲5七同銀に替えて▲4五歩の勝負手があったかもしれない、との事なので検討してみます。
▲4五歩△6八金▲4四歩△5八金▲同銀としたところから検討しましたが、評価値は(-3137)となり余計悪くなりました。
最善手を指しても・・・
95手目の正着は、▲5九金と受ける手が最善手ですが、△7三飛と催促されて結局うまくいきません。
評価値に(1000)以上の差がつくと、相手がミスをしない限り評価値が良くなることはないでしょう。
棋譜解析まとめ
いいところなく敗れた永瀬六段。
カッコよく勝った羽生棋聖という印象をうけた棋聖戦最終局でした。
羽生棋聖の不調と思われた今期ですが、なんだかんだで棋聖位を防衛するところは流石です。
羽生棋聖 棋聖位9連覇 おめでとうございます。
若手にまだまだ負けないところを見せつけましたね(*^^)v
棋譜解析ですが、羽生棋聖が指したカッコいい手△6五桂を、COM(技巧とApery)も指せるとは感心しました。
最後に、コンピュータがすべて正しいとは限らないので、あくまで一つの形勢判断として参考にしてもらえたと思います。
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