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第87期棋聖戦 第2局 羽生名人vs永瀬六段【棋譜解析#8】

第87期棋聖戦第2局 羽生棋聖
出典:2016年6月18日棋聖戦中継サイト 棋聖戦中継plusより

 

棋風ただよう大局観!!良くも悪くも羽生棋聖らしい勝利!!

中盤で羽生棋聖が放った勝負手に、誰もが後手は苦しいと言った。
しかし、COMだけが羽生棋聖を良しとした。

先に駒損した羽生棋聖は、大局観で指せると判断して勝利を導きました。

その内容をCOMで紐解いていきます。

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第87期棋聖戦五番勝負 第2局

第87期棋聖戦第2局は、6月18日に愛知県豊田市でおこなわれました。

前回の対局で羽生棋聖は、対永瀬六段戦において4連敗を期してしまい、公式戦も自己ワースト6連敗となったがそれをストップ。
第2局は、嬉しい勝利となりました。これで棋聖戦は1勝1敗のタイとなり楽しくなってきました。

早速棋譜をフラ盤でご覧ください。

 

【将棋棋譜】永瀬拓矢六段 vs 羽生善治棋聖

Android(OS)端末で[このプラグインはサポートされていません。]と表示される方はこちらを参考にしてください。
⇒ Android 4.4でもFlashをネイティブ再生できるブラウザ「FlashFox」

第2局は、永瀬六段の先手番。

第1局の千日手指し直し局で、先手番を手にした永瀬六段は矢倉を採用して勝ちました。
やはり第2局も予想どうり矢倉戦となりました。

羽生棋聖には慣れ親しんだ戦法。
永瀬六段には研究で自信がある戦法。

矢倉の戦いは日進月歩で日々研究され進化しています。

今回2人は、どの様な戦いを見せてくれたのでしょうか!!

 

COM棋譜解析

コンピュータ将棋で棋譜解析をしていきます。

思考エンジンは技巧
将棋GUIソフトは【ShogiGUI】

技巧のダウンロード方法はこちら
⇒ 無料将棋ゲームソフト【技巧】のダウンロード方法

【ShogiGUI】のダウンロード方法はこちら
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早速、棋譜解析したグラフを見てください。

第87期棋聖戦第2局 棋譜解析グラフ

中盤、50手目に羽生棋聖が勝負手として△5四同金を指しました。

勝負手が功を奏して終盤まで羽生棋聖が有利に駒を進めていきます。
羽生棋聖のらしい棋風の指し手もあり、終盤まで危なげなく勝ち切りました。

解析したい局面は3つです。

●羽生棋聖の勝負手50手目の局面
●羽生棋聖の棋風が現れた60手目の局面
●COMが永瀬六段に悪手の評価をした79手目の局面

今回も技巧(COM)で検討し解析していきたいと思います。

 

50手目の解析

50手目棋譜解析グラフ

50手目△5四同金
検討陣も驚いた勝負手△5四同金

『△4二銀から△5四同金は普通の手ではないですよ』と検討陣の飯島八段が驚いた勝負手。

△5四同金▲同銀△3七角成が狙いだが、この瞬間だけ見ると金桂交換の駒損なので後手の分が悪いとの見解だ。

この局面、技巧(COM)はどう見たのでしょうか?

50手目検討
△5四同金は当然の一手

何も驚くことはない!
技巧は当然の一手として読んでいます。

技巧の読み筋は△5四同金以下、▲同銀△3七角成▲2四角△同歩▲6二銀打を読んでおり、評価値は(-209)と少しだけ後手有利の判断です。

 

羽生棋聖の大局観

▲5四歩に△5四同金は金桂交換の駒損になるが、指せると判断した羽生棋聖の大局観が凄いと言える。

COMも凄いが羽生棋聖の方がもっと凄い!!
COMは48手目の△4二銀から▲5四歩打△5四同金までの構想は読めていない。

COMも凌駕する羽生棋聖の大局観と言っておこうか(`・ω・´)

 

60手目の解析

60手目棋譜解析グラフ

60手目△3三銀
なぜ疑問手なのか!?

技巧が△3三銀に疑問手をつけました。評価値が下がってます。

評価値(-1201⇒-825)確かに疑問手なのだが、なぜ疑問手なのか技巧で検討してみます。

 

60手目検討
最善手は△3一飛打

技巧の候補手を3つにして検討してみました。
最善手は自陣飛車の△3一飛打、この手は受けつぶしを狙った手である。評価値は(-1237)で優勢に指し手を進めらます。

しかし飛車を自陣に打つと、攻めの主力がなくなるので、攻め勝つのが難しくなる可能性がある。
この局面、打つかどうかは棋風に左右されるかもしれない。

羽生棋聖が指した△3三銀は3番目の候補手でした。評価値は(-833)。

棋風がでた局面

△3一飛打は、ニコ生解説の阿部六段も気づき自画自賛していました。
羽生先生も指してくれないかな? と期待していましたが逆に羽生先生の棋風じゃ指さないだろうな! とも予想。

見事に的中(*^^)v この局面では羽生棋聖の棋風が裏目にでたかもしれません。

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79手目解析

79手目棋譜解析グラフ

79手目▲9九玉
玉の早逃げは悪手が多い?

79手目、永瀬六段が▲9九玉と玉を戦場から遠ざける早逃げであるが技巧は悪手の判断。
評価値(-1170⇒-1859)

こんな局面どこかで見たことがあるぞ(-_-;)
そう! 第74期名人戦第2局の最終盤、佐藤八段(現名人)が指した玉の早逃げが実は大悪手だった局面と状況が似ている。

どう指せば永瀬六段は頑張れたのか!!

79手目検討
難しい局面

候補手を3手にして検討してみたが、攻める手も守る手もある難解な局面。
技巧の最善手は▲5一銀打の攻めの手だが、2番3番目の候補手は守りの手である。

永瀬六段の棋風なら守りの手だが、玉の早逃げは守りにはなってないようです。

 

勝負が決まった79手目

評価値も羽生棋聖の勝勢へと変わり勝負がついた局面と言えるでしょう。

この時点で永瀬六段の残り時間は3分、後手玉に詰めろもかからない状態では投げてもおかしくない局面でしょう。
このあとも永瀬六段は根性で受け続けるが、羽生棋聖の決めるときは決める棋風が容赦なく襲いかかり勝利を勝ち取りました。

 

棋譜解析まとめ

棋風がでた一局でした。

棋譜解析には取り上げませんでしたが、最終盤でも羽生棋聖の棋風がみて取れる局面があります。
93手目永瀬六段が▲6八銀と根性で受けた局面。
検討陣の飯島八段が『△6九竜と逃げておけばいいでしょう。』『寄せに出ないほうがいい気がします。』の言葉とは裏腹に、羽生棋聖は△8八龍とあっさり金を取り寄せに入りました。

棋風ですね(*^。^*)

見事に寄せ切りましたがこの局面!! 技巧でさえも△6九龍を選んでます。
羽生棋聖がコンピュータを凌駕しているようでワクワクしてきませんか?

最後に、コンピュータがすべて正しいとは限らないので、あくまで一つの形勢判断の1つとして参考にしてもらえたと思います。

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