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第87期棋聖戦 第1局(千日手局) 羽生名人vs永瀬六段【棋譜解析#6】

第87棋聖戦第1局千日手局永瀬六段
出典:2016年6月3日棋聖戦中継サイト 棋聖戦中継plusより

 

後手の千日手は歓迎!!永瀬六段に打開策はなかったのか!?

中終盤を優勢に戦ってきた永瀬六段でしたが、決めきれずに形勢は互角に!!
永瀬六段が千日手の局面にもちこみました。

先手番の羽生棋聖に千日手打開は難しい局面。

一方、後手番の永瀬六段は千日手歓迎だが果たして打開策はなかったのでしょうか!

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第87期棋聖戦五番勝負 第1局(千日手局)

羽生善治棋聖(45)は通算14期で永世棋聖の称号をもち、今期は9連覇が懸かったシリーズになります。

対する挑戦者は、若干23歳のタイトル戦初登場の永瀬拓矢六段。
『永瀬ワールド』と呼ばれる独特な棋風で、どのような戦いを見せてくれるのでしょうか。

2016年度の第87期棋聖戦第1局は、6月3日に兵庫県洲本市で行われました。
第1局は、タイトル戦でまさかの千日手に・・・。

早速、棋譜(千日手局)をご覧ください。

 

【将棋棋譜】羽生善治名人 vs 永瀬拓矢六段

Android(OS)端末で[このプラグインはサポートされていません。]と表示される方はこちらを参考にしてください。
⇒ Android 4.4でもFlashをネイティブ再生できるブラウザ「FlashFox」

いよいよ第87期棋聖戦がスタート。

戦型は、永瀬六段が先手番なら矢倉、後手番なら横歩取りになるだろうとの予想。
振り駒の結果、先手は羽生棋聖、後手が永瀬六段となり予想通り横歩取りとなりました。

永瀬六段はこれまで羽生棋聖に3戦全勝、先手番でも後手番でも勝っている棋士。

永瀬六段はどのような戦いを見せてくれたのでしょう。

 

COM棋譜解析

コンピュータ将棋で棋譜解析をしていきます。
今回は早速、技巧の思考エンジンで解析しました。

思考エンジンは技巧
将棋GUIソフトは【ShogiGUI】

技巧のダウンロード方法はこちら
⇒ 無料将棋ゲームソフト【技巧】のダウンロード方法

【ShogiGUI】のダウンロード方法はこちら
⇒ 将棋GUIソフト【ShogiGUI】のダウンロード方法

 

早速、棋譜解析したグラフを見てください。

第87期棋聖戦第1局棋譜解析グラフ

永瀬六段が中盤から終盤にかけて有利から優勢へと駒を進めてきたのですが、疑問手を指してしまい形勢が互角となり千日手となりました。

問題の局面は、72手目74手目に技巧が疑問手をつけた局面。
90手目は永瀬六段が千日手を打開できる最後の局面です。

72・74手目と90手目を解析していきたいと思います。

 

72手目の解析

72手目棋譜解析グラフ

72手目△5五角打
好手に見える△5五角打

72手目△5五角打は両香取りのうえに、△3六桂打からの詰めろ飛車取りがある一見して好手だが、技巧は疑問手をつけています。
評価値は(-980⇒-598)と変わり、優勢から有利へと形勢は後退しました。

では△5五角打に変わる決め手はなんだったのでしょうか?
技巧で検討してみます。

72手目検討△5五桂打
技巧の決め手は△5五桂打

△5五桂打の狙いは次の△3七角打!!
▲同銀には4七角成。▲2七飛なら△4八角成▲同玉△4七桂成▲同飛△3六桂打があります。

技巧の読み筋は△5五桂打以下、▲4四金△同歩▲5六歩△4七桂成▲同銀△3七角打▲2七飛△4八金▲6九玉△4七金を読んでおり評価値も(-1104)と良くなります。

 

慎重すぎた永瀬六段

ニコ生解説の鈴木大介八段が『慎重にやり過ぎている感じがする』とコメントしています。
『寄せにいかない精神が分からない』とのお言葉も・・・(^_^;)

しかし形勢が後退してもまだ永瀬六段が有利(-598)には違いないが・・・。

 

74手目の解析

74手目棋譜解析グラフ

74手目△4四同角
ふたたび疑問手!!

上記の△5五角打から連続して2度目の疑問手です。
評価値は一気に(-619⇒-273)になり形勢は互角に!!

後手の狙いは次に△3四銀と出る狙いだが技巧はうまくいかないと判断。

 

74手目検討△4四同歩
最善手は△4四同歩

COMの能力を上げて検討してみました。

△4四同歩の評価値は(-569)で有利を維持できたようだ。

 

 

技巧の読み筋

技巧は△4四同歩以下、▲3一飛△1二香▲3四歩△3二金▲2一飛成△9九角成▲8四桂△5四桂▲7七歩△6四香と難しい局面を読んでいる。

しかし時間の少ない永瀬六段がこの筋を選んで勝てるだろうか?

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90手目解析

90手目棋譜解析グラフ

90手目△6二桂打
形勢は互角!! 千日手打開は無かったのか!?

90手目が千日手を打開するなら最後のチャンスです。
先手の羽生棋聖に打開策はありません。

後手の永瀬六段に選択肢がありますが、はたしてCOMから見たらどうだったのか!!

 

90手目検討△6二桂打
千日手打開策は無し

候補手を2手にして検討してみた。

結果、最善手は△6二桂打の千日手。
次善手に△5六角と香車を取る強襲があるが評価値は先手が少しだけ良くなる結果になる。

 

 

千日手やむなし

この局面、千日手にせざるを得ないようです。

先手番でも千日手を厭わない永瀬六段にしてみれば、後手番の千日手は大歓迎というところでしょうか。
時間もなかった永瀬六段にしたら当然の選択。

タイトル戦で千日手にもっていくとは、『千日手名人』と言われるだけはありますね(*^。^*)

 

棋譜解析まとめ

今回早速、技巧を使って棋譜解析しました。

使ってみての感想は、読みの探索が早いことに驚きでした。
短い時間で深く読むことができるので、棋譜解析が短時間で済みます。

解析棋譜が千日手なので、もしや技巧が千日手打開するのでは!! と少し期待していたのですが流石にあの局面ではありませんでした。

棋聖戦 第1局は、いきなり千日手で幕をあけました。
指し直し対局も棋譜解析しますよ。

最後に、コンピュータがすべて正しいとは限らないので、あくまで一つの形勢判断として参考にしてもらえたと思います。

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