/* サーチコンソール */

81将棋.COM

81将棋.COMのCOMはコンピュータ(computer)のコムです。コンピュータ将棋ゲームに関することを書いています。

第74期名人戦 第2局 羽生名人vs佐藤八段【棋譜解析#2】

74名人戦2局佐藤八段
出典:2016年4月23日朝日新聞デジタルより

 

佐藤八段が逆転勝ち!詰みを逃した羽生名人!?チャンスは2度あった!!

最終盤、勝勢だった羽生名人が詰みを読み切れずに逆転負けします。

この最終盤には、COMだけが知っているドラマが隠されていまた。
そのドラマをCOM棋譜解析で明らかにしていきます。

 

スポンサーリンク

第74期名人戦七番勝負 第2局

第74期名人戦第2局は、さる4月22・23日に長野県松本市で行われました。
結果は上記でも書いたとうり長い攻防の末に、159手で佐藤八段が逆転勝ちです。

早速、対局棋譜をフラ盤でご覧ください。

 

【将棋棋譜】佐藤天彦八段 vs 羽生善治名人

Android(OS)端末で[このプラグインはサポートされていません。]と表示される方はこちらを参考にしてください。
⇒ Android 4.4でもFlashをネイティブ再生できるブラウザ「FlashFox」

第2局は、佐藤八段の先手で始まりました。

▲7六歩△8四歩に▲6八銀。
3手目の▲6八銀!! この手に皆さんびっくり!!! 矢倉を目指す▲6八銀は、佐藤八段は実に3年ぶりらしいです。

先手番の佐藤八段は角換わりが主力戦法ですからね。
佐藤八段の矢倉も見ものです。これからは矢倉も時々指すかもしれません。

佐藤八段の矢倉はどうっだたのでしょうか?

 

COM棋譜解析

コンピュータ将棋で棋譜解析をしていきます。

前回と同じで、私が使う将棋GUIソフトは【ShogiGUI】です。
バージョンアップされていたので新たにダウンロードし直しました。

【ShogiGUI】のダウンロード方法はこちら
⇒ 将棋GUIソフト【ShogiGUI】のダウンロード方法

では、棋譜解析したグラフを見てください。

第74期名人戦第2局棋譜解析グラフ

佐藤八段の意表をついた▲6八銀で相矢倉の出だしとなりました。
先手の佐藤八段は、されに工夫をこらして早囲いから藤井矢倉の陣形に組み上げます。駒がぶつかり中盤戦に入っても形勢は互角で一進一退の攻防です。

棋譜解析では終盤に入った佐藤八段が115手目、▲2六同馬と馬と金を刺し違えた後の119手目、▲4四金打の辺りから徐々に羽生名人の方が有利となっていきます。

私が注目したいのは最終盤の149手目と154手目です。

ここにドラマが隠されていました!! ドラマを解き明かしていきます。

 

149手目の解析

149手目棋譜解析グラフ

149手目▲9八玉は悪手
玉の早逃げ八手の特?

将棋の格言にもあるように玉の早逃げは得するはずです。

しかし!!
一見、好手のようですがGPS将棋の評価値は(-744⇒-2321)悪手を表示!!
これで一気に敗勢へと形勢は傾きます。

 

149手目▲8六銀打を検討
COMの最善手は▲8四銀

COMの能力を少し上げて▲8四銀に対する後手の手を検討し評価値を確認してみました。
評価値は(-766)で依然として厳しいものの形勢は維持できたかもしれません。

※厳密に言えば(-766)の評価値は▲8四銀に対し△5八歩成とした場合の評価値になります。

 

羽生名人が勝勢だった

149手目なんとも不思議な1手である。
早逃げの好手と思われたが実は悪手。

『天彦イリュージョン』とでも言うべきか!?

 

スポンサーリンク

154手目の解析

154手目棋譜解析グラフ

154手目△3四銀
詰みがあった154手目!!

羽生名人は読み切れなくて△3四銀と守ります。
しかし△8九銀打からの詰みがありました。

GPS将棋は読み切っています。
△8九銀打以下、▲同玉△6七角成▲同金△7八金▲同玉△8六桂▲8九玉△7八銀▲8八玉△7九銀▲8九玉△7八桂成▲同玉△6八馬▲8九玉△6七馬▲9八玉△8八金まで19手詰めである。

羽生名人ここで最初の詰みを見逃してしまいいます。

157手目2度目のチャンス
2度目のチャンスがあった。

羽生名人の△3四銀に佐藤八段は▲4四金。
羽生名人2度目のチャンスです。

ここでもまったく同じ詰みがありました。

 

諦めない羽生名人

佐藤八段の▲2四飛は詰めろ、それに対し△3四銀で詰めろを消して時間を稼ぎます。
続いて佐藤八段は▲4四金と引き、金を助けながらの詰めろです。羽生名人時間がなくて読み切れません。
▲5五桂打以下の詰みがあるので羽生名人△5四歩と受けましたが・・・。

△5四歩は受けになっていませんでした。

 

棋譜解析まとめ

なんともドラマチックな棋譜解析でした。

好手のような悪手。
『羽生マジック』よろしく『天彦イリュージョン』の出現。
詰みを読み切れなかった名人。

お互い時間がない切迫した極限状態で起こった出来事じゃないでしょうか?

もう1つの隠れた真実えをお話しします。
羽生名人が指した154手目△3四銀は受けの手としたら最善手です。(GPS将棋以外のソフトで解析したら、詰みを読み切れないソフトは皆△3四銀と指します。)あの1分将棋のなか、敵玉の詰みを読みながら自玉の最善の受けを読んでいたことに一番の驚きがあります。

名人戦 第2局は劇的な大逆転で勝負がつきました。
続いて第3局も昨日、勝負がついてます。第3局も棋譜解析しますよ。

最後に、コンピュータがすべて正しいとは限らないので、あくまで一つの形勢判断として参考にしてもらえたと思います。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

Return Top /* アナリティクス */