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第57期王位戦 第1局 羽生王位vs木村八段【棋譜解析#11】

第57期王位戦第1局 勝者木村八段

出典:2016年7月6日王位戦中継サイト 王位戦中継ブログより

 

受けて勝てるなら受けて勝!!千駄ヶ谷の受け師、木村八段が王位戦を先勝

息詰まる終盤戦! 乱高下するCOMの評価値! どちらの形勢がいいのか分からない戦いに、勝負を決めたと思われるのは木村八段らしい受けの一手でした。

しかし、木村八段の指した受けの一手にCOMは悪手の表示!!
その局面、COMには勝負を決める自信がありましたが・・・。

読めば読むほど分からなくなる終盤戦を、COMの検討で更に深く解析していきます。

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第57期王位戦七番勝負 第1局

若手の挑戦者が出てくるタイトル戦のなか、今期の王位戦は同世代の2人の対局となりました。

羽生王位は、1970年生まれの45歳。
羽生王位は通算17期の王位を獲得して永世王位の資格をもっています。

木村八段は1973年生まれの43歳。
木村八段は王位戦男と呼ばれるほど王位戦に顔を見せます。

2年前の挑戦者も木村八段でしたね。

そんな2人の第57期王位戦第1局は、7月5・6日に愛知県犬山市でおこなわれました。
すでに第2局が終わってしまいましたが、遅ればせながら第1局の棋譜解析を載せておきます。

では、対局棋譜をフラ盤でご覧ください。

 

【将棋棋譜】羽生善治王位 vs 木村一基八段

Android(OS)端末で[このプラグインはサポートされていません。]と表示される方はこちらを参考にしてください。
⇒ Android 4.4でもFlashをネイティブ再生できるブラウザ「FlashFox」

振り駒で先手が羽生王位に決まりました。

戦型は横歩取りに!
先手番の羽生王位は矢倉を目指す順もありましたが、今期勝率の悪い横歩取りをあえて採用しました。
負けっぱなしではいられない、やられたらやり返す。
攻める羽生王位のスタイルは健全です。

木村八段は、『千駄ヶ谷の受け師』と呼ばれるぐらい受けが得意な受け将棋だが、横歩取りの激しい戦い方も得意としている生粋の居飛車党。

棋風が違う2人は、どの様な戦いを見せてくれたのでしょうか!

 

COM棋譜解析

コンピュータ将棋で棋譜解析をしていきます。

思考エンジンは技巧
将棋GUIソフトは【ShogiGUI】

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第57期王位戦第1局棋譜解析グラフ

局後の感想戦で、60手目の△2六飛と回られた局面で自信がなくなったと羽生王位がコメントしていますが、73手目で大きく評価値を落とす前のCOMは先手有利の判定。
73手目が羽生王位の勝負所だったかもしれない。

その後、後手が優勢に駒を進めた80手目、まるで間違えたかの様な木村八段の受けの一手。

今回は、73手目と80手目の2つの局面を検討し、解析していきたいと思います。

 

73手目の解析

73手目棋譜解析グラフ

73手目▲2一飛
悪手の▲2一飛

▲2一飛車打ちは、後手陣に攻めの足がかりを作る最もな一着だが、技巧は(COM)は悪手を提示。

どの様に指せば良かったのだろうか?
技巧で検討、解析してみます。

 

73手目検討
意外な一手、▲5九銀打

先受けとは、COMにしては意外な一手に見えます。
▲5九銀打ちと先受けを示したCOMは、技巧とGPSだけでした。

よっぽど際どい局面なのでしょう。

 

技巧!勝利のシナリオ

▲5九銀打以下、△8九飛成▲2三歩成△同金▲3一飛△4一金▲1一飛成△4三桂打▲1二龍△3二銀▲5六角△2一角▲同龍△同銀▲2三角成△3二銀▲2四馬△7七歩成▲3四香△2一飛▲3二香成△同金▲3三銀△2四飛▲3二銀不成△7六角▲4一角△6一玉▲4三銀成△同角▲3五桂△7六角まで勝ちのシナリオを描いています。

評価値は(595)

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80手目の解析

80手目棋譜解析グラフ

80手目△8一歩
△8一歩は悪手?

評価値(-814⇒224)と、後手の評価値が(1038)も後退しています。
どうやら技巧は△4九金打からの決め手で勝てると判断しています。

どんな勝ち筋があるのでしょう。
深く検討してみます。

80手目検討6分
6分間の検討

棋譜解析は、一手3分で行いましたので、倍の6分で検討をしてみました。
△4九金打以下、▲2八玉△4八金▲4一銀△4三玉▲4八金△同飛成▲3八桂△3三金▲2一角△3四玉
評価値は(-739)後手有利。

更に深く検討してみます。

 

80手目検討12分
12分間の検討

更に深く検討した結果!!

なんと! 評価値が逆転して先手有利(311)の判定をします。

 

 

驚愕の事実!!

評価値がひっくり返るという事実です。
普通、最初の1分間ぐらいで大きな評価値の変動はあるのですが、5分以上たってから形勢判断が逆転するほどの評価値の変わりように驚いています。

結局、技巧は△4九金打で決めれなかったので、△4九金打ち▲2八玉に△8一歩と受ける手を読んでいます。
実際の時間の少ない終盤戦なら、決めにいく難しい△4九金打より、自玉を安全にする明快な△8一歩打が最善でしょう。

 

棋譜解析まとめ

COMが読めば読むほど評価値が二転三転する難解な将棋でした。

そんな難解な将棋を木村八段が先勝しましたね。
初タイトル獲得に向けて一歩前進です(*^^)v

木村八段の将棋の解説は面白く私も好きなので応援したいのですが、羽生王位も好きでどっちを応援していか迷います(*´ω`*)

第2局は、羽生王位が勝ってタイにもどして楽しくなってきました。
第2局の棋譜解析もやる予定です。(記事を書くのが遅くて申し訳ないです)

最後に、コンピュータがすべて正しいとは限らないので、あくまで一つの形勢判断として参考にしてもらえたと思います。

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