/* サーチコンソール */

81将棋.COM

81将棋.COMのCOMはコンピュータ(computer)のコムです。コンピュータ将棋ゲームに関することを書いています。

第87期棋聖戦 第4局 羽生棋聖vs永瀬六段【棋譜解析#10】

第87棋聖戦第4局永瀬六段

出典:2016年7月13日棋聖戦中継サイト 棋聖戦中継plusより

 

時空を超えた矢倉の戦! タイムスリップした局面に対応できない永瀬六段!!

局面は矢倉模様。
後手番の羽生棋聖は、序盤の駒組みで20年以上前へと永瀬六段を誘います。

知ってか知らでか、局面は永瀬六段は生まれる前にタイムスリップ!!
右も左も分からない永瀬六段は、いいとこなく負けてしまいます。

時空を超えた対局を、COMで見ていきます。

スポンサーリンク

第87期棋聖戦五番勝負 第4局

第87期棋聖戦第4局は、7月13日に島根県隠岐郡隠岐の島でおこなわれました。

勝敗は永瀬六段が2勝1敗でリードの局面。
永瀬六段が勝てば初のタイトル獲得でしたが簡単にはいきませんでした。

勝ったのは羽生棋聖。
踏ん張ります。

棋譜をフラ盤でご覧ください。

 

【将棋棋譜】永瀬拓矢六段 vs 羽生善治棋聖

Android(OS)端末で[このプラグインはサポートされていません。]と表示される方はこちらを参考にしてください。
⇒ Android 4.4でもFlashをネイティブ再生できるブラウザ「FlashFox」

第4局は、永瀬六段の先手番。

当然のごとく矢倉戦の出だしで対局が始まりました。

今期、矢倉の戦いは第1局の指し直し局と第2局で戦い、勝敗は1勝1敗の五分。矢倉戦の決着を着けます。

カド番の羽生棋聖は負けられない一局。
一方、永瀬六段は矢倉戦にも決着を着けて、タイトルも勝ち取りたいところ。

どの様な矢倉の戦いとなったのでしょうか!!

 

COM棋譜解析

コンピュータ将棋で棋譜解析をしていきます。
思考エンジンは技巧です。

将棋GUIソフトは【ShogiGUI】です。

【ShogiGUI】のダウンロード方法はこちら
⇒ 将棋GUIソフト【ShogiGUI】のダウンロード方法

早速、棋譜解析したグラフを見てください。

第87期棋聖戦第4局 棋譜解析グラフ

58手目までが前例がある局面で、20年以上前にはよく指されていたようです。

前例を外れて61手目、永瀬六段の▲4六歩に技巧が疑問手の表示。
この手を境に形勢は羽生棋聖へと動きます。

手探りの永瀬六段に対して、羽生棋聖が一気に襲い掛かり勝負をきめました。

今回、棋譜解析したい局面は2つです。

●形勢が動いたた永瀬六段の61手目の局面。
●粘りが効かなかった永瀬六段77手目の局面。

この2つの局面ををCOM(技巧)で検討してみます。

 

61手目の解析

61手目棋譜解析グラフ

61手目▲4六歩

▲2四歩を検討してみよう!

永瀬六段の▲4六歩は技巧の疑問手でした。
局後の感想戦でも▲4六歩に代えて、▲2四歩△同歩を入れてから▲4六歩を突いたほうが最も有力だったと語っています。
以下、△4四歩▲2四飛△2三銀▲2七飛△2四歩▲5六歩△6四銀▲3五歩△3一玉の局面で難しいとの事です。

▲2四歩から△3一玉までの局面を検討してみます。

 

61手目から感想戦の検討
感想戦△3一玉の局面は先手が有利!?

技巧の評価値は(326)で、先手有利となっています。

しかし、▲2四歩△同歩▲4六歩には△4四歩ではなく、本譜と同じく△4五銀と桂を取ってしまう順を読んでいます。
これだと後手がやや有利の展開になるようです。

では、他に有力な手はなかったのか?

61手目検討
61手目技巧の最善手は▲4六銀打

▲4六銀打以下、△4四銀▲5六銀△3六歩▲3三歩打△同桂▲同桂△同角▲3五歩△同銀直▲同銀を予想して、評価値(105)で互角の形勢判断。

この順なら、更なる難しい局面へと進んだのかもしれない。

 

スポンサーリンク

77手目の解析

77手目棋譜解析グラフ

77手目▲4六銀
受けを間違った永瀬六段

77手目▲4六銀は永瀬六段らしい、粘りの受けの一手でしたが危険な手となりました。
技巧は悪手の表示(-746⇒-1327)。

どうも永瀬六段は受けを間違えたようです。本局も羽生棋聖に一気に寄せられてしまいます。

攻めるなら▲5三銀が現地の検討陣に予想されていましたが、それでも先手が悪い形勢。
受けの手もあったのでしょうか?

COM(技巧)で検討してみます。

77手目検討12分
最善手は受けの▲6一歩

技巧は最善手に▲6一歩と粘りの一手! これが受けの最善手のようです。
▲6九歩以下、△8五歩▲同歩△6五歩▲同金△8八角成▲同玉△6五金▲4六角△6四銀▲7一銀と進み、まだまだ粘れる模様です。

この展開にならば、永瀬六段粘りの逆転もあったかもしれない。

 

人間らしい技巧

COM(技巧)が粘りの▲6九歩を読んでいることに、少し驚いています。
まさに人間らしい手じゃないですか?

他の思考エンジンでも検討してみましたが、受けの手を検討したCOMはありませんでした。
技巧恐るべし(~_~;)

 

棋譜解析まとめ

COM(思考エンジン)にも棋風があるようです。

同じ棋譜を違うCOM(思考エンジン)で棋譜解析すると、COMの棋風がみてとれるかもしれませんね。いつか機会があれば違うCOMで棋譜解析してみたいと思います。

技巧はさしずめ永瀬流ぽい棋風なのかもしれません。

第4局は、永瀬六段の思考エンジンがオーバーヒートしてしまい、受けを間違ってしまったかのような一局でした。
もっと冷却効果を上げなければいけませんね(#^^#)

さて、棋聖戦も大詰めになってきました。
五番勝負が六番勝負となって最終対局を迎えます。
楽しみに待ちましょう。

最後に、コンピュータがすべて正しいとは限らないので、あくまで一つの形勢判断として参考にしてもらえたと思います。

コメントはこちら

*
*
* (公開されません)

Return Top /* アナリティクス */